- Event Report -

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藤島武二と青木繁

アーティゾン美術館の4つの重要文化財を中心に

日時:

20210317 (水) 18:30~20:00

登壇者:

公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館 教育普及部長 貝塚 健 氏

登壇者プロフィール

明治以降の日本の近代美術を語るとき、藤島武二(1867-1943)と青木繁(1882-1911)を無視することはできないでしょう。二人ともに2作品ずつが重要文化財に指定されていることに、そうした評価が端的に表れています。その4作品ともに、実はアーティゾン美術館が所蔵しています。
二人は15歳違いで、東京美術学校(現・東京藝術大学美術学部)で師弟の関係にありました。性格や行動、活躍期間の長さもまったく異なるのですが、この二人こそが、明治30年代後半のいわゆる「明治浪漫主義」をもっとも鮮やかに体現した画家だと見なされています。
アーティゾン美術館の前身であるブリヂストン美術館の創設者・石橋正二郎(1889-1976)の美術品収集の出発点を辿ってみても、この二人はたいへん重要な存在でした。

 

 

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登壇者プロフィール

登 壇 者

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    公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館 教育普及部長 貝塚 健 氏

    1989年、ブリヂストン美術館(現アーティゾン美術館)学芸員。学芸課長、学芸部長を経て2018 年から教育普及部長。専門は日本近代美術史、美術館教育、博物館学。 企画担当した主な展覧会に、白馬会展(1996)、藤島武二展(2002)、坂本繁二郎展(2006)、岡鹿之助展(2008)、安井曾太郎の肖像画(2009)、青木繁展(2011)、描かれたチャイナドレス(2014)など。

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