- Event Report -
第36回
売り手の側から見たアートの価値、コレクターの側から見たアートの魅力
2022/12/21 (水) 18:30~20:00
翠波画廊代表 髙橋 芳郎 氏 サラリーマン・コレクター 山本 冬彦 氏
このところ国内外のオークションで高額落札されたアート作品の話題がニュースになることが多くなりました。高値で世間を賑わすアートの値段はどのように決まるのでしょうか。株価はその会社の業績によって決まりますし、不動産はそこで得られる収益によって価格が決まります。しかし、アート作品には実用性や機能性はありません。そのため価格の根拠は非常に曖昧です。ところが優れたアート作品には実用性、機能性がないにも関わらず、それを手に入れたいと人を魅了し誘惑する力があるのも事実です。今回は、アート作品の売り手の側から見たアートの価値、コレクターの側から見たアートの魅力について話し合ってみたいと思います。
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登 壇 者
翠波画廊代表 髙橋 芳郎 氏
1979年、多摩美術大学 彫刻科に入学、1983年現代アートの専門学校Bゼミに入塾、1985年株式会社アートライフに入社、1990年株式会社ブリュッケを設立。フランス近代絵画から現代アート、また専属契約画家の作品を常時1000点取り揃え販売。「富裕層はなぜアートを買うのか」のタイトルで企業セミナーを定期開催。著書に『値段で読み解く魅惑のフランス近代絵画』(幻冬舎)、『アートに学ぶ6つのビジネス法則』(サンライズパブリッシング)。
サラリーマン・コレクター 山本 冬彦 氏
東京大学法学部卒業後、合繊会社、損保会社を経て放送大学理事を最後に退官。その間40年にわたり毎週末、画廊巡りを続け若手作家の作品を中心に蒐集してきたサラリーマン・コレクター。リタイア後は画廊ビルで有名な銀座奥野ビル内の「銀座の隠れ家」を拠点にアート普及と若手作家支援のための執筆・講演や企画展を行う。蒐集作品によるコレクション展を佐藤美術館等で開催。著書に『週末はギャラリーめぐり』(ちくま新書)。