- Event Report -

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抽象画はお好きですか?

「分かり難い」から「見る楽しみ」へ

日時:

20230621 (水) 18:30~20:00

登壇者:

美術家 ナカムラ クニオ 氏 石橋財団アーティゾン美術館 教育普及部長/学芸員 新畑 泰秀 氏

登壇者プロフィール

19世紀末から第一次世界大戦が勃発するまでの頃のフランス、パリは芸術を生み出す活気と自由な雰囲気にも満ち溢れ、世紀初頭にはフォーヴィスム、キュビスムなどの新しい美術が芽吹いて花咲き、やがて絵画表現の到達点のひとつとして抽象絵画の誕生を導きました。その後、抽象絵画は20世紀の美術表現を主導することになりました。アーティゾン美術館はこの夏、抽象絵画の発生の前後より、戦前のフランスを中心とした興隆の動向、戦後フランスおよびアメリカの抽象絵画、さらには日本の実験工房や具体など同時多発的に、多様に展開し、次代へとつながった抽象絵画のあゆみを展観する展覧会を開催します。この展覧会の魅力をふたりでしゃべり尽くします。

 

 

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登壇者プロフィール

登 壇 者

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    美術家 ナカムラ クニオ 氏

    荻窪『6次元』主宰。美術家として山形ビエンナーレ、東京ビエンナーレなどに参加。2021年には東根市美術館で東北各地の市民とともに制作した器を展示する「金継ぎアンソロジー」展を開催。著書は『金継ぎ手帖』『古美術手帖』『本の世界をめぐる冒険』『チャートで読み解く美術史入門』『モチーフで読み解く美術史入門』『描いてわかる西洋絵画の教科書』『洋画家の美術史』『こじらせ美術館』など多数。

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    石橋財団アーティゾン美術館 教育普及部長/学芸員 新畑 泰秀 氏

    横浜美術館、ブリヂストン美術館を経て現職。これまで担当した展覧会に、「セザンヌ主義—父と呼ばれる画家への礼讃」展(横浜美術館、2008年)、「カイユボット展—都市の印象派」(ブリヂストン美術館、2013年)、「ジャム・セッション 写真と絵画—セザンヌより 柴田敏雄×鈴木理策」等。著書に『新古典主義の系譜』(共著、中央公論美術出版、2020年)他。

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